一戸建てを購入する際に支払う頭金

頭金一戸建て住宅ローン

念願のマイホーム購入を考えはじめ、住宅関連の雑誌やインターネットなどで情報収集をすると、「頭金」という言葉がたびたび登場するのを見かけるはずです。
頭金は住宅購入に欠かせないお金なの？そもそも頭金とはどのようなお金のことを意味しているの？今回は、一戸建てを購入する際の頭金について、詳しく解説していきます。

頭金とは

「頭金」というのは、一戸建て物件を購入するときに支払うある程度まとまった現金のことです。あくまでもマイホーム購入のために使うことができるお金のことであって、貯金のことではありません。
頭金は必ずしも必要だというものではなく、頭金がなくとも一戸建てを購入できます。

頭金を準備する最大の目的は、住宅ローンの借入総額を減らすことです。
たとえば、2500万円の一戸建てを購入する場合、頭金として300万円を現金で支払えば、住宅ローンでは2200万円を借入すればよいということになります。

住宅ローンの借入額は、年齢や年収などによって借入できる限度額が違ってきます。万が一、限度額が購入しようとしている建物の金額に達しない場合、残念ながらマイホーム購入は難しくなります。
しかし、そんな場合でも、購入金額の一部を頭金で支払って、借入総額を減らすことができれば、購入ができるというわけです。

頭金の目安は

過去に、住宅ローンの借入額は物件価格の8割が上限とされていたため、残りの2割を頭金として準備することが望ましいと言われています。

ただし、住宅ローンの借入額を減らしたいがために貯金のすべてを頭金として使ってしまうと、想定外の大きな出費があった場合に慌てることになってしまいますので注意が必要です。マイホーム購入後にも何かとお金は必要になるものですから、その点を踏まえた上で頭金を準備するようにしましょう。

頭金なしでも購入できる

頭金は住宅ローンの借入額を減らすのが目的ですが、必ずしも準備しなくてはいけないものというわけではありません。住宅メーカーによっては「頭金ゼロ」で購入できるということを前面に出して広告を打ち出しているところもありますし、物件価格のすべてをローンで借りることも可能です。では、実際に「頭金なし」で一戸建て物件を購入した場合、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。具体的にみてみましょう。

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頭金なしのメリット

まずはメリットについてです。

1.貯金を使わずに家を買うことができる

マイホームは購入したらそれでゴールではありません。新居に移るためには引越し費用もかかりますし、家具や家電を買いそろえたりするのにもお金はかかるものです。頭金のために無理をして貯金を使ってしまうと、想定外の出費があった場合に焦ってしまうことも。貯金額が少ない場合には、頭金をゼロにすることで、いつでも使える現金が手元にあるという安心感を得ることができます。

2.欲しい物件と出会ったときにすぐ行動できる

「家を買うのなら頭金を貯めてから」と考える人も多くいますが、家との出会いは運命のようなもの。タイミングを逃すと、ほかの人に購入されてしまい、すぐに決断すればよかったと後悔しているという話も少なくありません。頭金がなくても、これだ！と思える家と出会ったときに、購入にむけてすぐに次のステップへ移ることができます。

頭金なしのデメリット

次にデメリットについてです。

1.住宅ローンの支払額が増える

頭金なしでマイホームを購入する場合、住宅ローンの借入額が増えます。借入額が大きくなれば当然のことながら、月々の支払額も増えるということを理解しておく必要があるでしょう。

2.住宅ローンの手数料が増える

住宅ローンを契約する金融機関によっても異なりますが、住宅ローン契約時に銀行へ支払う手数料は、借入総額によって異なるのが一般的です。つまり、借入額が少なければ手数料も安くなり、反対に借入額が多ければ手数料も高くなります。

改めてお伝えしますが、一戸建てを購入する際、頭金は必ずしも必要というわけではありません。頭金を貯めている間に、金利が上昇してしまったら、せっかく貯めていた頭金と時間が無駄になってしまう事も考えられます。低金利の今の時代なら、これだ！と思う家に出会ったら前向きに検討するのも１つだと思います。頭金を支払うメリット、デメリットをよく考え、自分のライフプランに合わせてどうするかを考えましょう。