一戸建てのランニングコストってどのくらい?

マイホームを購入するとなると、最初に購入にかかるお金のことはしっかりと考えているのに、「実際に購入した家を維持していくためのお金=“ランニングコスト”」については無関心という方は意外と多いもの。

ランニングコストは、購入する一戸建ての種類や、購入する会社のアフターサービスの有無によっても、大きく変わってきます。家を購入する際は、将来的にかかるランニングコストについてもしっかりと把握しておくことをおすすめします。

一戸建てのランニングコストの内訳と目安

家というものは、人が住んだり年数が経過したりすれば、当然劣化する部分が出てきます。購入する会社によっては、アフターサービスや保証制度で対応できる場合もありますが、そうでない場合は修繕費などのランニングコストが必要です。ではその内訳を詳しくみていきましょう。

防蟻消毒処理費

住宅の建築資材を食べて耐久性を弱めてしまうシロアリを防除するための費用です。ほとんどの木造住宅では、家を建てる段階で防蟻対策が施されていますが、その効果は永久的に続くという訳ではありません。シロアリの被害を受けずに長く住み続けるためには、定期的な防蟻消毒を行うことが大切です。推奨の目安としては10年ごとに1回、1回につき10〜20万円ほどの費用がかかります。

外観の修繕費

建物の外壁や屋根は日々紫外線にさらされている部分ですので、経年による劣化は避けることができません。そのままにしておくと、外観の印象が悪くなるだけでなく、雨漏りや腐食を引き起こす原因となりますので、定期的に屋根や外壁の塗装、防水処理といったメンテナンスを行うことが大切です。推奨の目安としては10年ごと。外壁全体と屋根の修繕を依頼する場合、150〜200万円程度の費用が必要になる場合があります。

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水回りの修繕費

キッチン、風呂場、トイレといった水回りも経年による劣化が避けられない箇所です。配管部分などのように普段は目に見えない部分が知らないうちに劣化してしまっている場合もありますので、やはり定期的な確認は必要です。推奨の修繕の目安としては、10年ごとに部品の交換、20 年で本体の交換を行うと安心でしょう。交換の場合の費用は100〜200万円程度が必要になる場合があります。

給湯器の交換費用

お湯を沸かすための給湯器は7〜10年が寿命だといわれていて、ある日突然壊れてしまうこともめずらしくありません。長期間利用して故障した場合は、給湯器ごと交換することになります。費用の目安は10〜20万円程度です。

ランニングコストを減らすには

ランニングコストをゼロにすることはできませんが、購入時の配慮で減らすことができます。たとえば、アフターサービスや保証制度が整った会社の一戸建てを購入することで、いざというときでも無料で対応してもらえる場合があります。購入する際の金額ももちろん大切ですが、住み始めても安心して暮らせるように多角的に考えて、購入する一戸建てを決めるのが、良い買い方です。

ランニングコストの積立方法

適切な時期に適切なメンテナンスを行うためには、修繕費をしっかりと貯めておく必要があります。とはいえ、住宅ローンを支払、日々の生活費を支払ながら、いつ使うかわからない費用を貯めるのはなかなか難しいものです。たとえば、メインで使っている口座とは別に、ランニングコストを積み立てるための口座を作っておき、修繕費として毎月決まった金額を少しずつ貯金しておくのも方法のひとつです。

マンションでは将来的な修繕のために住人が共同で毎月積立てをしています。しかし、一戸建て住宅に住む場合は、自分で計画して積み立てていく必要があります。将来、万が一の場合に慌てないよう、しっかりと資金運用してください。

 

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